30代中盤からのインビザラインによる歯列矯正の体験談(1)

前書き

 このメモは私が行っている歯列矯正に関するものです。何故始めようと思ったか、経過などを書いていこうかと思います。実は、実際に始めたのは2018年の8月からなのでもうだいぶ経ってしまっているのですが、今からでも書かないよりはいいだろうなと思ったので、始めてみます。

 なお、この記事は私の体験談を書き記すものであり、何らの保証を行うものではありません。治療をされる際にはご自分の判断で要否、方法を検討して頂ければと思います。

スーパーまとめ

 読むのがめんどくさい人のために、スーパーまとめを先に書いておきます。

  • 噛み合わせが深く(いわゆる過蓋咬合)、下の前歯が上の前歯の裏側に当たってしまい、下の前歯が欠けてしまっていた
  • 気になったので行きつけの歯医者に相談したところ、矯正歯科を紹介された
  • 紹介されたところに行ってみたが、イマイチ信用できない感じだったのと、抜歯が必須だったので別の所を探した
  • 検索して出てきた歯医者さんに行ってみたところ、抜歯はしなくてもよく、かつ信用できそうと感じたのでお願いする事にした
  • ワイヤーで行う形式は難しかったのと、目立ちにくいインビザラインで行う事にした
  • 価格は全て込みで1,339,200円
  • 数週間ですでに効果が現れる

きっかけ

 実は最初の気づきはだいぶ昔で、20代前半の時だったと思います。まだ前前職の時代ですね。パンを食べたところ、「ゴリッ!」という音とともに、下の前歯の一部が欠けてしまいました。いやーショックでした。歯が欠けるって、当たり前だと思っていた何かが失われるショックというか、すごいショックな事なんですよね。牙を抜かれたとかって言いますが、人生お先真っ暗、まさにそんな感じです。

 歯医者に行ったところ、噛み合わせが深いとは言われたものの、その時はそれ以上進行するものとも思っていなかったので、その時は具体的に何かしようという気にはなりませんでした。

ショック再来

 そして30代前半、ある朝起きるとどうも前歯の感じがいつもと違う。舌で触ってみると、どうやらまた少し欠けてしまった様でした😰 その前にも少し自覚症状はあって、歯を噛みしめると前歯同士が当たっているなぁという感覚がありました。朝起きると寝ている間に噛み締めて下の前歯が上の前歯を押しているのかやや当たりにくくなっている感じがしていて、朝起きる→当たりにくくなる→夜になると当たりやすくなる、といった感じを繰り返していました。

 欠けてしまったとしても一回だけなら諦めもつくというか、嫌ではあるけどそれまでと言う事もできると思います。しかし、「症状が進行している」、「悪化している」という事だとどんどん悪くなっていく可能性があるので、いつも心配を抱えている様な状態になってしまいます。毎日こんな感じだと歯がずっと気になってしまい、精神衛生上もよくなく、これはいい加減に抜本的に対策しないと生活に支障が出るなぁと感じ始めました。そこで、普段クリーニングなどをしてもらっている歯医者で相談をしてみたところ渋谷の某矯正歯科を紹介されたので行ってみました。

うさんくさい

 渋谷の某ビルの上階。行ってみると、かなりキレイな内観だった記憶です。受付のおねぇさんも妙にかわいい(笑)で、診察をしてもらった後に状況の説明をしてもらう訳ですが、その内容はともかく、「是非やりたいですね!すぐやりましょう!」などとグイグイ来る感じがどうも自分にはうさんくさく映ってしまいました😅 ちなみに見積もりは70万円程度だったと思います。

 また、抜歯が必須であるという事も自分としては少し抵抗がありました。自分の場合は噛み合わせが深いだけであまり全体がデコボコしてしまっている様な感じではなく、歯並び自体はそこまで問題には感じていませんでした。なのでそこまで大幅に動かさなくては治らない感じがしておらず、「抜歯をしなければ治せない」というのは自分の中でやや違和感がありました。素人の考えなので歯医者さん的には「いやいや無理です」という感じかもしれませんが…。

 ともあれ、この歯医者さんが全てではないし、セカンドオピニオン的に他の歯医者さんの意見も聞いておきたいなと思い、別途探してみる事にしました。紹介されたところに行かないというのはやや申し訳ない気もしたのですが、納得いかないのに治療するのも嫌ですしね。

探してみた

 そんな訳で、自分が住んでいる渋谷近辺でいいところはないかなーと探していると、某恵比寿の矯正歯科さんが抜歯を必須としない治療をしているらしく、評判を見てみても安心できそうな感じがしたので気になったのでカウンセリングを受けてみる事にしました。

 実際に行ってみると割と小ぢんまりしたオフィスで、一人で経営されている様でした。渋谷の歯医者さんは割と大人数で営業されている様だったので、対照的な感じです。話を聞いてみると自分の症状としては噛み合わせが深い、上の前歯がやや内側に倒れているというもので、治療方法としては2つある様でした。

  1. よくあるワイヤーで矯正する方法
    • いちいち脱着しなくてよい
    • ワイヤーなどに食べ物が挟まってしまったりして歯磨きがやや手間
    • 噛み合わせが深い症状だと目立たない裏側での対応が難しい(機器が歯に当たってしまうので)
  2. インビザラインという透明なマウスピースの様なものを付けて矯正する方法
    • 食事をする時には取り外す必要がある
    • 透明なので矯正をしている事が目立ちにくい
    • 噛み合わせが深くても対応可能(厚みがあまりない)

 という感じで、まぁ自分は 2 だろうなという感じでした。治療には2年程度を要し、マウスピースを交換しながら少しずつ位置を調整していき、最終的に噛み合わせを改善する、というものです。確か1つのマウスピースで 0.2mm 程度移動するという事だったと思います。治療費は諸々全て込みで1,339,200円でした。

 最初の歯医者さんに比べると価格は高くはなりますが、抜歯をせずに治療でき、かつ信頼できそう(もはやこれは本能でしかないですが…)と感じたので、こちらでお願いする事にしました。治療費は一括で払うにはそれなりの額ではありますが、デンタルローンと呼ばれる歯の治療のためのローンを利用すると年7〜11%の利子なのでそれだけで10万円以上の額になってしまう事もあり、現金一括で支払う事にしました。

 0.2mmずつどう移動していくかという事は事前にシミュレーションで計画が作成されており、その分析に使っていた画像を写真に撮らせてもらったのが↓の画像です。

 こうやって見てみると下の前歯の右側がかなり欠けてしまっているのが一目瞭然ですね…。悲しいです…😔

治療開始

 治療を行っていく中での感想としては、ざっとこんな感じです。

  • アタッチメントは場所によっては歯と当たってしまったりして最初は気になる
  • 喋りにくい!(笑)「さ行」が話せなくなる。でもそのうち慣れる
  • 食事のたびに外して歯磨きをしてまた装着するのが面倒、でもそのうち慣れる
  • コーヒーが飲めない(涙)飲みたいなら外してから飲んで歯磨きしてまたつける
  • 痛みはほとんどない、たまに少し痛い程度、噛めないほどではない
  • 4週間程度ですでに前歯同士は当たらない程度に矯正される、すごい

アタッチメント

 まず、マウスピースが外れない様にする、あるいは移動のために正しい力がかかる様にする、という理由だと思いますが、アタッチメントと呼ばれる突起を歯に作る必要がありました。素材としてはプラスチックらしいですが、色は歯とほぼ同じ様な感じなのであまり目立ちません。これがですね、最初の頃は噛むと歯と当たってしまい、場所によっては外れてしまったりするんですね。その辺は先生と相談しながらやっていく事になると思います。

しゃべりにくい

 これ結構辛いんですが、治療開始間もない頃は慣れていないのでかなり喋りにくいんです(笑)特に「さ行」が言えない。さしすせそ。舌ったらずな感じになってしまい、だいぶ憂鬱でした…😔 今はもう半年程度経っているのでだいぶ慣れました。マウスピース自体の形が変わってきているというところもあると思いますが、割と普通に喋れていると思います。

食事のたびに脱着

 インビザラインを付けたまま食事をする事はできないので、食事をする時は取り外さなくてはなりません。また、そのまま付けると虫歯になりやすい状態になってしまうので、食事の後は歯磨きをしてからまた装着する流れになります。みなさんが日中どうされているか分かりませんが、お昼ご飯を食べた後に歯磨きをする習慣がなかった人にとっては面倒に感じるかもしれませんね。

 まぁ、とは言えこれも慣れだと思いますので、そういうリズムになってしまえば問題はないかと思います。

コーヒーが飲めない😢

 これも↑と同じ様な理由ですが、インビザラインを付けたままコーヒーやお茶などを飲む事はできません。着色がしやすくなってしまうからです。私は仕事中にコーヒーを飲んだりよくしていたので、これもかなり辛い制約となってしまいました。普段はほぼ水を飲んでいます。どうしても飲みたい時は食事の後に飲んでおくとか、あるいは飲んだ後に歯磨きをしてまたつけるか、という感じですね。おやつに関しても同様です。

痛み

 痛みに関してはほとんどないですね。全くない訳ではないのですが、痛いなと思ったのはいくつかあるマウスピースの中で1つか2つだったと思います。移動量が他と違ったりするんですかね。痛いと言っても激痛という感じではないので、全く噛めないという事ではないです。そんなに苦痛に感じる事はないのではないかと思います(人によると思います)。

効果がすぐに現れる

 私の場合は前歯が当たってしまう事が主な課題感だった訳ですが、これは4週間程度ですでに改善されてきていました。噛んでも、前歯が当たらなくなってきたのです。すごいですね。今ではもう全く当たる感じがしません。このまま計画通りに矯正されていってくれる事を祈ります。

 私の場合は噛み合わせが深いので上の前歯を上に持っていく必要があり、チューイーというゴムを噛んでその力を利用して移動していくらしく、1日10分程度かみかみしています。これも結構面倒で忘れてしまうのですが、この力がないと正しい移動ができない様なので頑張ってやっていく必要があります。

No.10 時点はとりあえずこんな感じ

 インビザラインのマウスピースにはそれぞれ番号が付いており、1〜40といった感じで進んでいきます。私の場合は今時点で10まで来ました。まだまだ先は長いですが、歯の事を気にせず生活できる様になるまで頑張りたいと思います。とりあえず、中間報告という事で 歯列矯正(1) はここまでにしたいと思います。またいずれ、アップデートしようと思います。

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